50代で感じた介護の始まり|親の介護はいつから?日常の中で気づいたこと

介護

② 父がいた頃と、その後の変化

父がいた頃は、
寝たきりの父の介護をしながら、母は日々動いていました。
病院に行くときも、
介護タクシーを手配して付き添い、
デイサービスに行く準備をして送り出し、
帰ってきたあとは、
車椅子の父を部屋まで移動させて、
ベッドに寝かせていました。

ご飯も、父の糖尿病のことを考えながら、
毎日きちんと作っていて、
そういう一つ一つのことを、
当たり前のように続けていました。

その姿は、特別なことというよりも、
日常の一部のように見えていました。

もともと自宅で父の介護ができるくらいには元気で、
私の中でも、そのイメージが強く残っていました。

でも父が亡くなってからは、
誰かのお世話をすることがほとんどなくなりました。
そうなると、少しずつ、
いろいろなことを私に頼むようになってきました。

それは自然な流れだと思いながらも、
その分、母自身が動くことが減っていったように思います。
ご飯も、掃除も、洗濯も、
気がつけば私がすることが増えていきました。

少しずつ、
役割が変わっていくような感覚でした。
父が亡くなってから、
母の歩き方も変わっていきました。

それまで普通に歩いていたのが、
少しずつ、ヨチヨチとした歩き方になっていって。
ペットボトルひとつ開けるのにも、

「これ開けて」

と頼まれることが増えていきました。

今までは当たり前にできていたことが、
少しずつできなくなっていくのを、
近くで見ているような感覚でした。
その変化は急激ではなく、
ゆっくりと、でも確実に進んでいくものでした。

人は、動かなくなると、
だんだん動けなくなっていくものなのかもしれない。
そんなことを、
ふと考えるようになりました。

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