大学生の娘の「大丈夫」を信じられなくなった|大学受験の頃から繰り返していたこと

子育て

② 「もう一年受験したい」|自宅浪人ではなく予備校を選んだ理由

「もう一年、受験したい。」

長女ちゃんからそう言われたとき、私の中にはまず、

「落ちたら働くって言ってたやん。」

という気持ちがありました。

受験前に一度だけ言ったことではありません。

全部落ちたら働く。
そのことは何度も確認して、そのたびに長女ちゃんも、

「分かってる。」
「落ちたら働く。」

と答えていました。

それでも長女ちゃんは、もう一年大学を目指したいと言いました。

そして最初は、

「予備校には行かずに、家で勉強する。」

と言っていました。

でも、話をしていく中で、長女ちゃん自身も本当は予備校へ行きたいと思っていることが分かりました。

私は、自宅浪人には賛成できませんでした。
高校3年生の一年間を見てきて、

「家にいたら、また寝るやろ。」

と思っていたからです。
自宅浪人で一年間勉強して、次の受験で合格できる。

私には、どうしてもそうは思えませんでした。

そこで長女ちゃんに、

「本気でもう一年やるんやったら考えてあげる。」

と話しました。

ただし、もう一年やるなら、自宅浪人ではなく予備校へ行くこと。
そして、予備校へ行くなら条件もつけました。

予備校が開いている時間帯は、朝から晩まで予備校にいること。
途中で家に帰ってこないこと。

家に帰ってきたら、また寝てしまうと思ったからです。
もう一年やるなら、今度は本当に勉強する。

それを条件に、長女ちゃんを予備校へ行かせることにしました。
予備校にかかるお金は、いったん親が立て替えることにしました。

親が出して終わりにするつもりではなく、いずれ長女ちゃん自身に返してもらうつもりでした。

ただ、この時点では最終的にいくらかかるのかまでは分かりませんでした。
予備校は、最初に払う費用だけで終わりではありません。

年間で必要になる費用があり、そこに季節ごとの講習や受験直前の講習などが加わっていきました。

さらに通うための交通費もかかりました。
そうして一年間にかかった費用を全部合わせると、約160万円になりました。

決して小さなお金ではありません。
長女ちゃんは、最初の頃は朝早くから予備校へ行き、予備校が閉まる頃まで過ごしていました。

ただ、途中からは少し早めに帰ってくることも増えていきました。
最初に決めた「朝から晩まで」という条件どおりではなくなっていましたが、それでも朝はちゃんと早くから予備校へ行き、一日の半分以上は予備校で過ごしていました。

一日中となると疲れも出るだろうし、

「まあ、それくらいはしゃあないかな。」

と、私も思うようになっていました。

そして長女ちゃんは、予備校へ通いながら、もう一年受験勉強をしました。
翌年、もう一度本命の大学を受験しました。

一年前には届かなかった本命の大学に、浪人した一年を経て合格することができました。
浪人して、予備校へ行って、ようやく入った大学。

大学に合格して入学することが決まったとき、立て替えていた予備校代をどう返してもらうかについて、長女ちゃんと話をしました。

そこで決めたのが、

「大学に通う4年間、月3万円ずつ返してもらう。」

ということでした。

月3万円を4年間。
3万円×48か月で、144万円です。
予備校代は約160万円かかりましたが、残りまで全部返してもらおうとは思っていませんでした。

4年間で144万円返してもらえれば、それでいいと思っていました。
そういう約束をして、大学生活が始まりました。

でも、この予備校代の返済も、すべてが約束どおりに進んだわけではありませんでした。

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