退院の話が急に現実になった日|介護施設とお金の不安

介護

② 自宅介護が難しいと思った理由

母は、もともと自分から積極的に動くタイプではありませんでした。
入院前も、少しでも動けなくならないように、毎日5分でも10分でも散歩しようと何度も言っていました。

散歩のきっかけになればと思って、愛犬ちゃんを迎えたこともありました。
でも、結局ほとんど散歩には行きませんでした。
そういうこともあって、家で介護していた頃も、私の中ではいろいろ考えることがありました。

家の中でも、基本的には横になっていることが多かったです。
私が母の部屋を掃除しようとして、

「少しだけキッチンの方に移動して」

と声をかけても、そのまま横になって動いてくれないことも多くありました。

そのため、掃除もなかなかできませんでした。

私が洗い終わった服を母の部屋に持って行って、

「自分の分だけでもゆっくりでいいから畳んでね」

と渡しても、そのまま置いたままになっていることも多くありました。
そのうちに、洗ったものと着たものが混ざってしまって、結局もう一度洗い直すこともありました。

私は、家事を全部してほしいと思っていたわけではありません。
でも、できる範囲だけでも動いてほしいという気持ちはありました。

私は、動かなかったら、もっと動けなくなるよと何度も言っていました。
近所でも、高齢の方が毎日少しでも歩こうとしている姿を見ます。

だから余計に、

「もう少し頑張ってくれていたら」

と思ってしまうことがあります。

実際、今こうして車椅子生活になっている姿を見ると、

「あの時、もう少し動いてくれていたら、未来が少し違っていたのかな」

と思うこともあります。

もちろん、かわいそうだとも思います。

ただ、今まで家で過ごしていた時の様子を見ていると、もし今の状態で家に戻ったら、家族に甘えて、さらに動かなくなってしまうんじゃないかという不安もあります。

弟も同じ考えです。
弟は夜勤で、昼間家にいました。

デイケアサービスを休んだ日は、母と長い時間一緒に過ごしていました。
夜勤なのに、昼間も介護のような状態になっていた部分があったと思います。

そのため弟は、

「今の状態なら、家では無理やと思う」

とはっきり言っていました。

「自分で頑張ろうとしてくれるなら違うかもしれないけど、母の性格的に難しいと思う」

とも話していました。

私も、その言葉は間違っていないと思っています。

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