② 前から3列目で感じた舞台の違い

今回一番印象に残ったのは、やはり表情でした。
前回は2階席だったので、舞台全体の流れはよく見えていましたが、細かな表情まではほとんど分かりませんでした。
しかし今回は、一人一人の表情がかなり細かく見えていました。
そのため、前回以上に感情移入しながら観ることができました。
また、メインで演じている人だけではなく、後ろにいる人たちの細かな表情まで自然と目に入ってきて、
「この場面では周りの人たちはこういう空気だったんだな」
と感じる場面も多くありました。
ストレートプレイなので歌やダンス中心ではありません。
その分、会話や間の取り方、表情の動きがとても大切なのだと思います。
そして、それが近い席だと本当によく伝わってきました。
今回印象に残ったのは、特定の誰かだけが目立つというより、全員の空気感が自然につながっていて、舞台全体に一体感があったことでした。
これまで劇団四季を観た時は、
「この人の演技が特に印象に残った」
と感じることもありましたが、今回はそういう感覚とは少し違いました。
もちろんそれぞれに個性はあるのですが、誰か一人だけが浮く感じではなく、全員で作品の世界を作り上げているように感じました。
そのため、“演技を見ている”というより、本当にその世界を見ているような感覚になり、最後まで集中が切れることなく観ることができました。
客席からも自然に笑いが起きていて、舞台と客席の空気が一緒に動いているような感覚もありました。
また、前回よりも小道具がかなり目に入りました。
細かな部分まで丁寧に作り込まれていて、舞台そのものの完成度の高さも感じました。
もちろん2階席にも、舞台全体を見渡せる良さはありました。
照明や構成、全体の流れを見るには、後ろの席だからこその見やすさもあります。
ただ、今回前方席で観てみると、表情や空気感、小道具の細かな部分までかなり違って見えていました。
こういう違いを実際に体験すると、席によって値段が違う理由も少し分かる気がしました。
そして今回改めて思ったのは、自分は思っていた以上にストレートプレイが好きなのかもしれない、ということでした。
私はこれまで劇団四季ではミュージカルばかり観てきました。
もちろんミュージカルも大好きです。
ただ、この「恋におちたシェイクスピア」は、自分の中ではかなり特別な作品になりました。
もしかすると、劇団四季の作品の中で、一番自分に合っていた作品かもしれません。
正直、もう一回観てもいいと思うくらいには好きな作品になっていました。



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