② 母に頼まれたお菓子を買いに行ったこと

母のお見舞いへ行くと、私は毎回必ず聞くことがあります。
「何か持って来てほしいものある?」
入院生活をしていると、自分で買い物へ行くことはできません。
だから、必要なものがあれば、お見舞いへ行ったときに聞いて、次のお見舞いまでに持って行くようにしています。
もちろん、何でも持って行けるわけではありません。
病院で使っても大丈夫なものだけです。
以前、「これくらいなら大丈夫かな。」と思って持って行ったものが、病院の判断で持ち帰ることになったこともありました。
私は医療の知識があるわけではないので、自分で判断はしません。
病院で確認していただき、食べても大丈夫なもの、持ち込んでも大丈夫なものだけをお願いするようにしています。
その方が安心ですし、私も安心して母へ届けることができます。
少し前から、母は病院でお菓子を食べてもいいと言われるようになりました。
もちろん、どんなお菓子でもいいわけではありません。
病院で食べても大丈夫と判断されたものだけです。
今日も、いつものように「何かいるものある?」と聞くと、
「お菓子がなくなってきたから買ってきて。」
そう言われました。
その言葉を聞いて、やっぱり今の母にとって、お菓子は大切な楽しみなんだなと思いました。
母は入院する前から、お菓子が好きでした。
買い物へ行く前には、
「これ買ってきて。」
と頼まれることも多く、私がスーパーで買って帰ると、大きめの紙袋へ入れて、自分の食べたいときに少しずつ食べていました。
だから、お菓子が好きなのは今に始まったことではありません。
でも、入院してからは、自分で買い物へ行くこともできなくなりました。
デイサービスへ行くこともなくなり、家でクロスワードをしたり、絵を描いたりすることもなくなりました。
今の母を見ていると、お菓子を食べる時間が、数少ない楽しみの一つになっているような気がします。
食欲があまりない日もあります。
だからこそ、「今日はこれなら食べたい。」と思えるものがあるなら、その時間を大切にしてほしいと思っています。



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