② ラップで食器を巻いて使う枚数を減らしたこと

最初から、今のようにたくさんの食器をラップで巻いたわけではありません。
最初は、本当に少しだけでした。
「あまり使わなくなったお皿だけ、ちょっと使えないようにしてみようかな。」
そんな軽い気持ちだったと思います。
ラップを巻いて食器棚へ戻し、
「これで少しは洗い物が減るかな。」
そう思っていました。
ところが、しばらくすると不思議なことが起こります。
ラップを巻いたはずのお皿が、普通に洗い場へ出ているのです。
「あれ?」
「これ、誰が使ったん?」
子どもたちに聞いてみても、
「私じゃない。」
と言います。
二人とも同じ返事でした。
結局、誰がラップを外したのか分からないまま、お皿だけが洗い場へ並んでいました。
それが一度や二度ではありません。
気付けば何回も同じことが続いていました。
「せっかくラップ巻いたのに……。」
そう思うと、だんだん腹が立ってきました。
それならもう、中途半端に残していても意味がありません。
私は思い切って、共通で使っていた食器のほとんどをラップで巻くことにしました。
全部ではありません。
子どもたちのFrancfrancの食器セットと、それから少し予備になるくらいの食器だけを残して、それ以外の共通の食器はほとんどラップを巻きました。
私の考えでは、それだけあれば十分だったからです。
娘たちには、それぞれ自分専用の食器セットがあります。
普段の食事なら、そのセットだけでほとんど困ることはありません。
だったら、自分の食器セットを使えばいい。
私はずっとそう思っていました。
それでも共通の食器をどんどん出してしまうので、それなら最初から使えないようにしてしまおうと考えたのです。
コップも同じでした。
水を飲むたびに新しいコップを出すくらいなら、最初から使えるコップを減らした方が早いと思いました。
ラップを巻いたコップは、一番上の棚の奥へしまいました。
普段はなかなか手が届かない場所です。
ボウルも同じです。
娘が料理を作る日は、本当にたくさんのボウルを使います。
一つ使って、また次。
洗えばすぐ使えるのに、新しいボウルを出します。
だからボウルも高い場所へ移動しました。
取りにくい場所にあれば、
「今あるボウルを洗って使おうかな。」
そう思ってくれるかもしれない。
そんな期待もありました。
もちろん、料理を作ってくれることは本当にありがたいことです。
仕事から帰って、ご飯ができている日は助かります。
自分が作ったものではない料理を食べられるのもうれしいことです。
でも、そのあとキッチンを見ると、現実に戻ります。
フライパンが三つ。
鍋も使っています。
ボウルも何個も並んでいます。
味見をしたお皿も、そのまま置いてあります。
我が家にはフライパンが六個ありますが、そのうち三つや四つ使っていることも珍しくありません。
流しに入り切らないくらい洗い物が並ぶ日もありました。
私は食洗機を使っています。
でも、洗い終われば終わりではありません。
少しだけ水分が残っていることがあるので、一度棚へ並べて自然乾燥させています。
完全に乾いてから食器棚へ戻しています。
だから洗い物が増えるということは、洗うだけではなく、乾かして、片付ける枚数まで増えるということです。
私にとってラップは、
「使わないでね。」
という目印でした。
だからラップを外して使われたときは、
「ラップ取らんといて。」
と思わず言ってしまいました。
それくらい、洗い物を減らしたいと思っていたのです。



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