③ 帰宅後、朝のお礼に特別なおやつをあげたこと

本当は、朝のうちにご褒美をあげたかったです。
「起こしてくれてありがとう。」
「おかげでゴミ出しに間に合ったよ。」
そう言いながら、すぐにおやつをあげたかったのです。
でも、その朝は本当に時間がありませんでした。
ゴミをまとめて、外に出して、そこから自分の準備もしなければいけません。
朝の家事もあります。
時間はどんどん過ぎていきます。
愛犬ちゃんにゆっくりご褒美をあげる余裕はありませんでした。
だから朝は、声をかけるだけになってしまいました。
「ごめんね。」
「ありがとう。」
「良い子やね。」
そう言いながら、頭をなでたり、声をかけたりすることはできました。
でも、おやつまではあげられませんでした。
そのことが、少し気になっていました。
愛犬ちゃんにとっては、たぶんそこまで深い意味はないのかもしれません。
朝起こしたことも、ゴミ出しに間に合ったことも、人間側の都合です。
それでも私は、ちゃんとお礼をしたいと思いました。
会社から帰宅後、愛犬ちゃんには朝のお礼を込めて、たっぷりおやつをあげました。
ただ、愛犬ちゃんからすると、それが朝のお礼だとは分かっていないと思います。
普段から、帰宅後に少しおやつをもらえることがあります。
だからたぶん、愛犬ちゃんの中では、
「今日もおやつをもらえた。」
それくらいの感覚だったと思います。
こちらがどれだけ、
「今日は特別だよ。」
「朝、起こしてくれてありがとうね。」
と思っていても、愛犬ちゃんにはそこまで伝わっていないかもしれません。
でも、それでもいいのかなと思いました。
私が覚えていればいい。
私がありがとうと思っていればいい。
そういうおやつでも、いいのかもしれません。
この日は、いつものおやつより少し特別なものを選びました。
普段より少しだけ高めの、愛犬ちゃんが喜びそうなおやつです。
愛犬ちゃんにとっては、値段なんて関係ありません。
高いおやつかどうかも、きっと分かりません。
でも、私の中では、
「今日は本当にお手柄だったね。」
という気持ちがありました。
だから、ただ何となくあげるのではなく、
「今朝は起こしてくれてありがとう。」
そう声をかけながらあげました。
愛犬ちゃんは、いつも通りうれしそうにおやつを食べていました。
その姿を見ていると、朝のバタバタも、少し笑える出来事に変わっていくような気がしました。
おわりに
朝は口元を舐められて驚き、思わず怒ってしまいました。
でも、あのタイミングで目が覚めなければ、可燃ごみを出せなかったかもしれません。
帰宅後、愛犬ちゃんにお礼のおやつをあげながら、朝のことを思い出しました。
本当に起こそうとしてくれたのかは分かりませんが、私にとっては助けられた朝でした。
そんな愛犬ちゃんとの小さな出来事を、今日もここに残しておこうと思います。
秋山紅葉


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