③ 親はいつまでも元気ではないという実感

まさか、このタイミングで入院するなんて。
どこかで、今までの生活が続くと思っていました。
親はいつまでも元気ではない。
分かっていたはずなのに、
本当の意味では分かっていなかったのかもしれません。
そして正直に言えば――
もう少し優しくできたのではないか、とも思いました。
介護が始まってから、
私は余裕がありませんでした。
何度も呼ばれること。
自分でできそうなことも頼まれること。
イライラしてしまう日もありました。
優しくできない日もありました。
仕事もあり、子どももいて、家のこともある。
介護は、余裕がある人がするものではなく、
余裕がない中で回していくものなのだと感じています。
入院して、病室で横になる母を見たとき、
「ああ、仕方がないな」
そう思いました。
年を重ねれば、できないことは増えていく。
それでも、
あのときの自分を思い出すと、
もう少し穏やかに向き合えたのかもしれないとも感じます。
おわりに
2週間で約11万円。
高いと思った。
でも、仕方ないとも思った。
区分が変わった年に入院したことを、
運が悪いと思った。
でも、制度は間違っていないとも思った。
いろいろな気持ちが混ざっています。
介護とお金は、切り離せません。
数字を見るのは怖い。
でも、見ないままでいるほうが、もっと怖い。
この入院は、
母の体のことだけではなく、
私自身のこれからを考えるきっかけにもなりました。
親はいつまでも元気ではない。
その現実を、
少しずつ受け止めているところです。
焦らず、止まらず。
今日もここまで。
秋山紅葉


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