② 親切心で洗ったはずが、まさかの“弁償”になったこと

洗って乾かしたスニーカーを見たとき、
「え、何これ?」
と思いました。
もともとの黒っぽい汚れが残っているのは、まだ分かります。
一年間ほぼ毎日のように履いていたんだから、全部きれいになるとは思っていませんでした。
でも、それとは別に、洗う前にはなかったような茶色いシミが出てきたんです。
しかも今回のスニーカーは白。
だから余計に茶色いシミが目立ちます。
正直、私から見たら、
「洗う前より汚くなってない?」
という感じでした。
「わ、最悪。」
きれいにしてあげようと思って洗ったのに、なんでこんなことになるの?
大学入学のお祝いで買ったスニーカーだし、それなりのお値段もしたものです。
「これ、高かったのに。」
ちょっとショックでした。
でも考えてみたら、今まで靴を洗って、こんなふうに茶色くなった記憶が私にはほとんどありません。
小学生の頃はスニーカーを履いていましたが、白い靴というより色のついた靴を履いていました。
もしかしたら同じようなことがあったのかもしれませんが、色のついた靴だったから、茶色くなっていても目立たなかっただけなのかもしれません。
中学、高校になると、スニーカーを履くのは体育の授業くらいだったと思います。
そんなに頻繁に履いていたわけではないので、そこまで汚れることもなく、スニーカー自体をあまり洗っていなかったんだと思います。
だから今回、白いスニーカーを洗って、乾かしたあとに茶色いシミが出てきたときは、
「なんで?」
となりました。
そこで、なんで洗ったら茶色くなるのか調べてみました。
すると、スニーカーを洗ったあとに黄色や茶色っぽいシミが出てくる原因として、洗剤のすすぎ残しなどが出てきました。
「すすぎが足りなかったんかな?」
ちゃんとすすいだつもりではいたんです。
でも、それが原因なら、もう一回しっかりすすいだら取れるかもしれない。
そう思って、今度は洗剤を使わず、水だけでもう一度すすぐことにしました。
今度は洗剤が残らないように、結構長い時間、一生懸命すすぎました。
そして、もう一度干しました。
「これだけすすいだら大丈夫でしょ。」
そう思っていたんです。
でも、乾いてから見てみると、
「まだ茶色いやん。」
取れていませんでした。
あれだけすすいだのに。
「なんで?」
仕方がないので、もう一度調べました。
すると今度は、クエン酸を使う方法が出てきました。
ほかにも、酢を使ったり、重曹を使ったり、酸素系漂白剤を使ったり、いろいろな方法が出てきました。
その中で、クエン酸だけは、なぜかちょうど家にあったんですよね。
「しゃあないな。クエン酸もやってみるか。」
と思って、今度はクエン酸を使って試してみました。
でも、これもうまくいきませんでした。
つけ方が悪かったのかもしれません。
ほかにも方法はいろいろ出てきていたので、まだ試そうと思えば試せたんです。
でも、クエン酸はたまたま家にあったから試せただけ。
ほかのものまでわざわざ買ってきて、それでまたダメだったら、それこそもったいないじゃないですか。
「もうやめよう。」
と思いました。
水だけでもう一度かなり念入りにすすいだ。
それでもダメだったから、クエン酸も試した。
やれるだけのことは、私なりにやりました。
それでも結局、茶色いシミは取れませんでした。
もともとの黒い汚れも残っているし、そこに茶色いシミまで加わってしまった。
「これ、長女ちゃん履くの嫌だろうな。」
と思いました。
長女ちゃんに、
「洗ったけど、茶色いのが新たに出てきて、余計汚くなっちゃった。ごめん。これ、お気に入りだったよね。」
と話しました。
そして、
「弁償するわ。」
ということになりました。
ただね。
自分で
「弁償する」
って言ったんですけど、
「なんで私が弁償なん?」
とは思いました。
だって、何回も、
「靴洗いなよ。」
って言っていたんです。
それでも長女ちゃんが洗わないから、さすがに一年間も洗っていないのはちょっとと思って、私が洗ってあげたんです。
親切心でやったんですよ。
自分で洗って同じことになっていたら、私は弁償しなくて済んだのに。
なんか、やりきれない。
とは思いました。
でも、長女ちゃんがこのスニーカーをすごく気に入っていたのも分かっています。
一年間、大学にもほぼ毎日のように履いて行っていました。
それだけ気に入ってくれたなら、大学入学のお祝いで買ってあげた甲斐もあったかなと思います。
それに、長女ちゃんには、こういうちょっとしたお出かけにも履けるスニーカーがほかにありません。
この状態ではさすがにかわいそうだなと思って、今日、前にスニーカーを買ったのと同じアウトレットのマイケル・コースのお店へ行きました。
前とまったく同じスニーカーは、もう売っていませんでした。
なので、今ある中から長女ちゃんが一番好みのものを選びました。
私は、大学入学のお祝いで買ったときが確か1万円ちょっとくらいだったので、
「今回もそれくらいかな。」
と思っていました。
ところが、今回選んだスニーカーは、
17,710円。
「え、思ってたより高い。」
私が思っていたより、かなり高かったんです。
まあ、弁償するって言ったのは私なんですけどね。
新しいスニーカーを買ってもらえて、長女ちゃんはもちろん喜んでいました。
でも、よく考えたら、
何回も
「靴洗いなよ」
って言ったのに、結局は洗わずに新しい靴を買ってもらえる結果になったじゃん。
なんか、長女ちゃんうまくやったよね。
これで長女ちゃんのスニーカーの買い物は終わりました。
でも今日は、次女ちゃんも一緒に来ています。
長女ちゃんの靴を選ぶのに、とぼとぼついてきている次女ちゃんを見ていたら、
「これはこれで、ちょっとかわいそうだな。」
と思ってきました。


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