② カーポートの白いスプレー跡と「外やからいいやん」

そしてその日の晩。
帰ってきた次女ちゃんに、朝見つけたカーポートの白いスプレー跡について言いました。
「なんでカラースプレーするのに、下に何か敷けへんかったん?」
新聞紙でも段ボールでも、何か一枚敷いてからやればよかっただけです。
「見てみ。カーポートのコンクリート、白いスプレーいっぱい付いてるやん。これ、そのままやったら取れへんやん。」
すると次女ちゃんから返ってきたのが、
「外やからいいやん。」
でした。
「え、外やからいいやんって。カラースプレーで自分で汚してるんやで。」
そう言うと、
「え、外やったら別に汚してもいいやん。なんで反対に汚したらいけないの?」
と言います。
私には、その感覚がよく分かりませんでした。
確かに外は自然に汚れます。
雨も降るし、外なので、ずっときれいなままではありません。
でも、自然に汚れることと、自分でカラースプレーを吹いて汚すことは、私の中では違います。
すると次女ちゃんは、
「家の中でスプレーしたらあかんと思ったから、私ちゃんと外に行ったんやで。」
と言いました。
「いや、外でやることを怒ってるんじゃないねん。」
私が言っているのは、そこではありません。
外でカラースプレーを使うなら、その下に新聞紙でも段ボールでも敷けばいい。
それだけのことです。
「家の外観というか、景観も変になるやん。」
そう言うと、次女ちゃんは、
「え、なんで変になったらあかんの? どうせ外で汚れるやん。」
と返してきました。
「まあ、そう言われるとそうなんやけど……。」
確かに、外はそのうち汚れます。
しかもカーポートのコンクリートはもともと薄いグレーで、白に近い色です。
遠くから見れば、今回の白いスプレー跡もそれほど目立ちません。
でも、近くで見れば分かります。
私としては、
「外やからって、わざわざ自分で汚していいってことにはならんやろ。」
と思ってしまいます。
何より、新聞紙か段ボールを一枚敷いていれば済んだ話です。
でも次女ちゃんは、
「外やからいいやん。」
私が言えば、
「なんであかんの?」
また返ってきます。
もう、話していてもなかなか噛み合いません。
私は白いスプレー跡を見つけてしまった以上、そのままにしておくのも嫌でした。
「もう、塗料落とすやつ買ってくるわ。」
そう言いました。
ただ、次女ちゃんが自分で付けたものです。
「毎月お小遣いあげてるから、買った分はそこから引くからね。それで、自分でちゃんと落としてよ。」
そう言って、私は塗料を落とすためのものを買いにホームセンターへ向かいました。


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